徒然に 名画を百の俗名に、見立てつつ
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二〇二六年九月・85位・幕下
九月の残暑が残る中、番付の八十五位、名が刷られるだけで御の字の席である幕下に温泉が新入幕を果たした。これは江戸の湯屋が町民の垢を落とすだけでなく、人々が足を向けて憩う小さな縁台の賑わいに等しい。先月の圏外から一気に身の回りの湯桶のように湯煙を立てて滑り込んできた姿は、実に律儀で大したものである。